和暦を知る

二十四節気(にじゅうしせっき)

四季の移ろいをより微細に
二十四段階であらわした指標

 和暦は太陰暦であるため(正確には太陰太陽暦)、それ単体では季節の移ろいを把握しにくい。四季ひとめぐりでもある太陽暦とのあいだに年間十一日ずつの差があり、月日と季節にズレがどうしても生じてしまうためだ。

 しかし和暦では月の満ち欠けで月日を示す陰暦のこよみのなかに、季節の移ろいをより細かく知ることのできる指標を織り込むことで、これを解決している。それが「二十四節気」である。

 二十四節気では春夏秋冬の各季節をそれぞれさらに六段階ずつに分け、四季のひとめぐりを計二十四段階の微細な変化であらわした。各節気には、そのときどきの時候をあらわす名称がつけられ、ひとびとは移りゆく季節をより精密に把握できるようになっている。

 二十四節気は太陽暦の要素であるため、和暦の月日との対応は年によりまちまちとなるが、同じ太陽暦であるグレゴリオ暦の日付とは下図のとおり対応関係にある。

二十四節気