グレゴリオ暦/2013年9月17日 カテゴリー「いろいろ , 月」
あさって(9/19)は中秋の名月「十五夜」です
あさって、グレゴリオ暦の9月19日は旧暦8月15日にあたる「十五夜」です。

秋の澄み渡った空にまんまるな満月が輝いて、夜の世界を明るく照らすことでしょう。もっとも台風18号や多発する自然災害で被災した方々にはそんな余裕はないかもしれません。被災されたみなさまにはこの場を借りて、こころよりお見舞いを申し上げます。早い復旧をお祈りするばかりです。
さて。
「月月に月見る月は多けれど、月見る月はこの月の月」という歌があります。以前にも紹介したような気がします。いつごろ誰が詠んだ歌なのか詳細はわかりませんが、「月」という文字を8回詠みこんだ、まさしく中秋の名月をテーマにした歌です。江戸時代に大変流行ったそう。
中秋の名月といえば現代では9月の望(満月)のことをさしますが、本来は旧暦8月15日の望のことをいいます。旧暦8月15日は現代の新暦(グレゴリオ暦)ではだいたい9月のいずれかの日になりますから、こよみ的にはズレが生じますが、月を愛でる特定の日という点ではかつてと同じ日であり、まちがった日の月を愛でているわけではありません。
この歌で月が8回出てくるのは、中秋の名月が旧暦「8月」15日だから。粋なシャレです。江戸って感じがします。すごくエディです。
それに「月月に月見る月は多けれど」という前提が実によい。日本人の月好きがあふれ出まくっています。なにかと理由付けて、ことあるごとに月を見上げていたんだなぁ、日本人は。江戸のひとたちは、それで宴会してたりしだんだろうなぁ、「これじゃどっちが目的だかわかりゃしねえや、こんちきしょーめ」なんてツッコミ入れながら。
うーむ、いまとちっとも変りませんな。