グレゴリオ暦/2012年11月20日 カテゴリー「環境 , 科学」
ロンサム・ジョージとチェルノブイリ
Wordpressでの88dニューwebサイト構築も、細かいコンテンツを残しておおむね終り、ようやくサーバー移転作業へとたどりつきました。
途中、作業を完全にストップしていた時期もけっこうあるんですが、それを含めるとトータルで4か月以上余裕でかかってしまってますね。予定としては3か月程度を考えていたので、1か月以上のオーバー。現代の人間社会で4か月以上とはけっして短い時間ではありません。などと思っていたら、もっとはるかに巨大なスパン、生命数億年の歴史を感じさせるニュースをナショジオで発見。4か月ぐらいで、しのごのいっている場合ではありませんでした。以下はその記事の要約です。
かつてガラパゴス諸島(エクアドル)にはピンタゾウガメというゾウガメが多く生息していたそうですが、「島に侵入した人間が食用として乱獲し、ヤギやブタを持ち込んで生息環境や島の植生パターンを破壊してしまった」ことから、1906年以降は絶滅したと考えられていました。しかし1972年、同諸島のピンタ島で最後の1頭と目される個体が見つかります。彼が「ロンサム・ジョージ」です。ジョージはこの時点でおよそ60歳だったそうですが、大変残念なことに今年2012年6月、とうとうジョージもこの世を去ってしまいました。とうとうピンタゾウガメは絶滅に。
ここまでだけだと、人間が原因で生命進化の系統樹の枝のひとつが消滅してしまったという悲しい話なんですが、記事は続けてイェール大学(アメリカ)の研究チームがピンタ島から約50キロのイザベラ島で1667頭のゾウガメを調査した際のポジティブな結果を伝えています。それによると、1667頭のうち5頭がピンタゾウガメのDNAをもつ混血種と確認され、純血種が生存している可能性さえあるといいます。
さらに「ゾウガメは、ガラパゴス諸島の生態系にとって極めて重要」「ゾウガメによって土壌や植物の種子が拡散し、エサにしている樹木やサボテンの数がバランスを維持している。ピンタゾウガメやフロレアーナゾウガメが復活すれば、非常に大きな意味を持つ」とのことで、今後、研究チームは人工繁殖もこころみるらしいです。
ピンタ島でなくイザベラ島でピンタゾウガメのDNAが見つかったことに、生命というものの力強さを感じます。チェルノブイリ周辺ではいま人間がいなくなったことで豊かな自然や絶滅しかけていた動物たちが大復活を果たすという皮肉な事態になっているようですが、放射線に対しても耐性を獲得して繁殖していく彼らにも同様の強い生命力を見出せますよね。
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