88dについて

旧暦は地球を救う

 88d(ハチハチディー)は「こよみ」というものをとおして、大量消費型社会が押しつける画一的な価値観に支配され出口を失った世界を、もう一度未来へ向けて解き放つべく、クリエイターユニットとして2006年に活動を開始しました。

 88dでは「こよみ」とは未来をつむぐツールであるとの考えのもとに、旧暦手帳『tsukinokoyomi』を07年版より制作・販売。おかげさまで多くの皆様に支えられ、現在のところ14年版まで毎年発行し続けることができております(11年版はwebバージョンのみ)。ほんとうにほんとうに感謝に堪えません! この場を借りて、お礼を申し上げたいと思います。

 全部丸ごとありがとうございます!!

 月の満ち欠けにもとづいたこよみである旧暦は日本の伝統文化であると同時に、東アジア共通のローカルカレンダーでもあり、時間を一方向へと進む一本の矢印として考える西洋のキリスト教的価値観にもとづいた新暦(正確には「グレゴリオ暦」といいます)とは異なる価値観を有しています。

 それは時間を「自然循環」のなかにとらえるという価値観です。

 これはグレゴリオ暦のそれとは真逆の考え方で、だからこそ多くの方々が「旧暦」というこよみに”懐かしい新しさ”とか、ふるさとのような”あったかい安心感”や、あるいは現代型の暮らしのなかで忘れがちな”自然とのつながり”といったものを感じることができるのでしょう。

 対するグレゴリオ暦の背景にある一方通行の時間概念は現代の大量消費型社会との親和性が高く、現在の私たちの暮らしの便利さや快適さを支える一方で、なにか大切な、本来あるべき多くのものを喪失させてしまっているのではないでしょうか。

 そんなグレゴリオ暦をベースにした暮らしや社会は、まさしく循環を断ち切られた自然と同様、多様性を失い、旧暦の時代(日本では明治5年まで旧暦が使われていました)にはあり得なかったような問題が多く表面化しています。現在の社会のあり様に対する違和感、未来に対するばく然とした不安感。多くの人々が感じているところでしょう。

 サスティナブル(持続性)ということばがあらゆる産業のキーワードにもなっているいま、だからこそ私たちは旧暦を、月の満ち欠けという自然のリズムを取りいれたライフスタイルを提案します。現実の自然循環としっかりリンクした旧暦こそ、これからの時代に相応しいこよみだと確信しているからです。

 88dはこのほか、月の満ち欠けをよりリアルに活用していくメソッド「バースデームーン」を構築し、全国でワークショップなども展開。現在のグレゴリオ暦や、クォーツ時計が細かく刻み続ける機械的で直線的、人工的な尺度ではない、自然や宇宙のいとなみとともに「シームレスに循環していく」本来の「とき」のなかへ戻ることの重要性を広くメッセージしていきたいと考えます。

 また、ウェブサイトのサブタイトル「旧暦は地球を救う」ということばにも、このような意味を込めています。

 なお、88dはいかなる企業・団体・人物にも依存することなく、代表あきもとキンぢが個人で運営する完全インディペンデントのプロジェクトです。これからもあらゆる既得権に対抗する存在であり続けたいと思います。

 

2013年旧暦8月9日(グレゴリオ暦9月13日)上弦
88d 代表 あきもとキンぢ

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