• ●読み方● 和暦=旧暦/月の出入=東京で月の中心が地平線に重なる時刻/(二)=二十四節気/(雑)=雑節/(節)
    =節句/(年)=年中行事/G暦=グレゴリオ暦 (新暦)/データ出典…暦要綱・暦計算室(国立天文台)/※月満ち欠け図は目安です。免責事項
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  • グレゴリオ暦/2013.08.07 UP  カテゴリー「特集/ツクヨミをさがして

    ツクヨミをさがして② 
    『古事記』『日本書紀』に隠された古代呪術 陰陽五行

     さて、吉野裕子によると日本に入った陰陽五行の特色はその実用面にあるといいます。天武自身がそうであったようにそのハマり方はすさまじく、とくに暦、占星、占術の方面において、本家の中国もしのぐの勢いで日本はこの呪術を取り入れていったようです。

     明治以前の日本人にとってその思想・学術・技術をはじめ、生活の指導原理となっていたものは、原始信仰や仏教の影響は多分にあるとしても、基本的には中国古代哲学の宇宙観・世界観であり、その基盤としての易・五行であった。

    (吉野裕子著『吉野裕子全集11』「雑纂」P331~332/人文書院/2007)

     その占術は原始日本信仰と密接に結びついて、日本古代呪術となり、日本の社会の深層に潜んで、根づよく日本民族を支配して来た。その最盛時から千年以上の間、各階層を問わず、仏教の中にも神道の中にもしのび込み、表面には立たず地下水のような形で社会を動かしてきた。その潜行は正に地下水そのもののように深く、広汎に、しかも長期に亘るものであった。

    (吉野裕子著『吉野裕子全集2』「日本古代呪術」P50~51/人文書院/2007)

     日本に広まった陰陽五行説の例は、日本人なら誰もが知っている伝統行事のなかにも見つけることができます。その最たる例が「干支(えと)」です。平成25年が巳(み/へび)年であることはいわずもがなだと思いますが、この干支も実は陰陽五行説と強く結びついていたのです。

     干支は十干(じっかん)と十二支(じゅうにし)の組み合わせで成り立っており、平成25年の干支を正確にいうと「壬巳(みずのえ・み)年」となります。 「壬(みずのえ)」という部分が十干 十干 にあたり、後半の「巳」が十二支にあたります。

     十干はその名のとおり十種類の「干」という意味ですが、これは木火土金水の五気が、それぞれさらに兄(え)=陽と、弟(と)=陰に分化したもので、甲(こう)乙(おつ)丙(へい)丁(てい)から癸(き)まで順に、植物の発芽から枯死、次の発芽へといたる循環のサイクル、万物の消長をあらわしています。

     十二支のほうは、おなじみの子(ね)、丑(うし)、寅(とら)、卯(う)、辰(たつ)、巳(み)、午(うま)、未(ひつじ)、申(さる)、酉(とり)、戌(いぬ)、亥(い)からなる十二の「支」です。

     十二支は一般にそれぞれ動物の意味としてみなさん認識していると思いますが、こちらも十干同様、本来は子から亥にいたるまで順に、植物の発生から繁茂、成熟、そして滅び、再び種を宿すという輪廻のような循環過程に見立て、陰・陽の消長を段階的にあらわしています。

     十干と十二支の組み合わせは計60とおり。毎年のほか、毎月、毎日にもひとつずつ順繰りに割り当てられていき、60年、あるいは60か月または60日を経てひとまわり=「還暦(かんれき)」となります。

     この十干十二支だけをとってみても、いかに私たちの生活に陰陽五行が深く入り込んでいるのかわかるでしょう。

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