• ●読み方● 和暦=旧暦/月の出入=東京で月の中心が地平線に重なる時刻/(二)=二十四節気/(雑)=雑節/(節)
    =節句/(年)=年中行事/G暦=グレゴリオ暦 (新暦)/データ出典…暦要綱・暦計算室(国立天文台)/※月満ち欠け図は目安です。免責事項
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  • グレゴリオ暦/2012.11.13 UP  カテゴリー「特集/ツクヨミをさがして

    ツクヨミをさがして① 
    日本神話が多くを語らないなぞの神様


     次に『日本書紀』を見てみますが、ここでは少し注意というか補足を先にしておきます。『日本書紀』は本編と別伝で構成されており、本編のあいまあいまに「一書に曰く」といった書き出しで、”日本国の正史としてはあくまでも本編こそが是ですが、別の言い伝えによるとこんな異説もあるようです”という具合の参考記事が記載されています。ツクヨミについては『日本書紀』本編ではほとんど語られることなく、別伝のほうでコラム的に触れられるのみとなります。


    【日本書紀(本編)】

     イザナギとイザナミは国生みを終えたあと、海原、川、木、草などを生み、続いて日の神オホヒルメノムチ(アマテラスの別名)、月の神、スサノヲを生みます。そして光り輝くオホヒルメノムチは天へ送り、日に次いで光り輝く月の神もまた日と並んで統治させるべく天へ送り、乱暴者のスサノオは地上へと追い払いました。


     ここでまず誰の目にも明らかなのは、本編には月の神とあるだけで、「ツクヨミ」という固有名詞は記されていないこと。正史としては具体名を記録しておきたくない理由でもあるのでしょうか? つづいて別伝を見てみます。


    【日本書紀(別伝)】

    ① 一書に曰く、イザナギが左手に白銅の鏡をもつと、そこにはオホヒルメがあらわれ、右手に白銅の鏡をもつと今度はそこにツクユミ(月弓尊)があらわれ、ともに天地を照らしました。また首をまわして後ろを見ているとスサノヲがあらわれましたが、乱暴者なので根国(ねのくに。地下の国、黄泉の国。地上にあるどこか特定の地とする説も)を治めさせました。

    ② また別の一書に曰く、(『古事記』とほぼ同じ、黄泉の国から逃げ切ったあとに行った禊から三貴子が誕生した物語を前半で語り、つづいて)イザナギはアマテラスには高天原を、ツクヨミ(月讀尊)には滄海原(あおうなばら)の潮の八百重(やおえ)にも重なるところを、スサノヲには天の下を治めるよう命じました。

    ③ さらに別の一書に曰く、イザナギはアマテラスには高天原を、ツクヨミ(月夜見尊)には日とともに天のことを、スサノヲには滄海原を治めるよう命じました。

     しばらくしてアマテラスは葦原中国(あしはらのなかつくに。地上世界)にいるウケモチという神のことを調べてくるよう、ツクヨミにいいます。ツクヨミが地上に降りると、ウケモチはその口から飯や山海の味覚をたくさん出して、もてなしてくれました。ところがツクヨミは「口から吐き出したものを食べさせるとは、なんというやつだ!」と怒り、ウケモチを剣で斬殺。それを知ったアマテラスは「お前は悪神だ。顔も見たくない」と憤慨し、昼と夜を隔てて住むことにしました。

     その後、アマテラスがアメノクマヒトという神をつかわしてウケモチの死体を調べてみると、頭からは牛馬が生まれ、額には粟(あわ)が、眉には繭(まゆ)が、目には稗(ひえ)が、腹の中には稲が、陰処(ほと)には麦と大豆と小豆が生えているではありませんか。アマテラスは「これらをこの世に住む人たちの食べ物とするべき」と喜び、粟、稗、麦、豆を畑の種子とし、稲を水田の種としました。稲を天の田に植えると秋には大きな穂が実り、口に繭を含むと糸を紡ぐことができ、ここから養蚕がはじまりました。

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