• ●読み方● 和暦=旧暦/月の出入=東京で月の中心が地平線に重なる時刻/(二)=二十四節気/(雑)=雑節/(節)
    =節句/(年)=年中行事/G暦=グレゴリオ暦 (新暦)/データ出典…暦要綱・暦計算室(国立天文台)/※月満ち欠け図は目安です。免責事項
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  • グレゴリオ暦/2018.07.09 UP  カテゴリー「こよみ ,

    皆既月食もある水無月(和暦六月)の月宙(つきぞら)

     和暦六月は日本古来の季節感でいえば「晩夏」、夏の終盤にあたります。和暦では夏至を含む月が五月と決められているので、六月には二十四節気の大暑が含まれることになり、こよみの上では暑さの盛り。小暑から大暑が終わるまでの「暑中」の挨拶である「暑中見舞い」を送る時期でもあります(立秋を過ぎたら「残暑見舞い」)。

     そして六月の和風月名は水無月。語源は稲を植えた田んぼに水を張る意味の「田水(たみ)の月」「水張月(みずはりづき)」「水月(みなづき)」あたりと考えられています。かつて学校では「梅雨どきで神の住む天に水がないから水無月」などと教えられたりしましたが、水無月の「無」は当て字であるため、これはガセということが決定しています。残念でしたね。

     さて、そんな和暦六月、夜空では月をからめた注目の天象が重なります。

    和 暦 G 暦 こ よ み 天 象
    一日 7/13 朔(11:48) 部分日食(日本では見られない)
    八日 7/20 上弦(4:52)
    土用の入り(雑節)
    九日 7/21 月と木星が接近。月の右斜め下に木星が明るく輝くのが見られる。
    十一日 7/23 大暑(二十四節気)
    十三日 7/25 月と土星が接近。この日、月のほぼ右側で土星が明るく輝くのが見られる。
    十五日 7/27 地球との距離が15年ぶりの最接近となる火星が、月の下方に赤く大きく輝く。
    十六日 7/28 望(5:20) 皆既月食(月入帯食)/2018年で最小の満月
    二十四日 8/5 下弦(3:18)
    二十六日 8/7 立秋(二十四節気) 月とアルデバランが接近。深夜、直下にアルデバランをともなうように月が昇る。


    部分日食(一日)と皆既月食(十六日)
     六月一日(G7/13)、オーストラリア南部から南極にかけてのおもに海上で部分日食があります。これは日本では見られませんが、望となる十六日(G7/28)には夜明け前に皆既月食があり、こちらは全国で見られます。3時24分から欠け始め、4時30分に皆既となり、そのまま地球の影を受けた赤銅色の姿で沈んでいきます(これを「月入帯食」という)。ただし東北より東では皆既を迎える前の部分月食の状態で沈んでいきます。


    木星(九日)、土星(十三日)、火星(十五日)の接近
     月と3つの惑星が次々と接近していきます。九日(G7/21)には木星、十三日(G7/25)には土星、十五日(G7/27)には火星。最接近日の前後も含めて連日観測すれば、各惑星のあいだを月が通り過ぎていく様子がわかるでしょう。舟に見立てた月が夜空をかけていく様子がいにしえの和歌に多く詠まれていますが、こういった天体ショーをまのあたりにした万葉びとによるスケッチだったのかもしれません。

    ※国立天文台 天文情報センターのをもとに作成。月や星の大きさはデフォルメしてあります。

     3惑星のなかでも最も際立って大きく見えるのは火星です。というのも約2年2か月ごとに近づく火星と地球との距離が、和暦六月、15年ぶりに6000万キロ以下という大接近状態になるからです。最接近は十九日(G7/31)で、5759万キロまで近づきます。火星と地球は周期的に接近しますが、最接近時の距離は約6000万キロ~1億キロとその度ごとに大きく変わり、5000万キロ台となるのは平成15年(2003年)以来。このころの火星はマイナス2.8等と、木星よりも明るくなります。

     月と最も近づくのは火星最接近より3日前ですが、見かけの大きさや明るさはほぼ変わりません。十六日(G7/28)の月食でも欠けてゆく月の左斜め横あたりに赤く大きく輝く火星が見えます。なお火星の明るさは和暦七月いっぱいぐらいまでマイナス2等程度が続き、しばらくのあいだ夜空で存在感を放つでしょう。

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