• ●読み方● 和暦=旧暦/月の出入=東京で月の中心が地平線に重なる時刻/(二)=二十四節気/(雑)=雑節/(節)
    =節句/(年)=年中行事/G暦=グレゴリオ暦 (新暦)/データ出典…暦要綱・暦計算室(国立天文台)/※月満ち欠け図は目安です。免責事項
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    03. 閏月(うるうづき)

    約3年ごとに13か月の年がくる

    ◇小の月と大の月

     朔から次の朔まで、月が満ち欠けをひとめぐりする周期は平均約29.5日。すなわち和暦の1か月は29日または30日ということになります。1月から12月まで、29日の月と30日の月はおおむね交互に並び、かつては29日の月を「小の月(しょうのつき)」、30日の月を「大の月(だいのつき)」とよびました。


    ◇和暦の1年は太陽暦の1年より11日短い?

     ここで疑問になるのが和暦による1年の長さです。29.5日×12ヶ月=354日で、和暦では1年が太陽暦(365.2422日)より11日ほど短くなってしまいます。ということは、このまま毎年経過していくと実際の季節と「こよみ」はどんどんズレていき、そのズレは3年で1か月ほどまで拡大してしまうことに。

     これを解消するのが「閏月(うるうづき)」です。閏(うるう)といってもグレゴリオ暦で採用されている4年ごとに1日を加算する閏年(うるうどし)とは大きく異なり、和暦では約3年に1度、1年を13ヶ月とします。


    ◇19太陽年は月の満ち欠け235回分

     太陽暦の19年分の日数と月の満ち欠け235回分(和暦235か月分)の日数はほぼ一致しています。これを「メトン周期」といいます。

       太陽暦の19年(365.24219日×19=6939.602日)
        =月の満ち欠け235サイクル(29.530589日×235=6939.688日)
       235=12×19+7
    私たちがふだん使用しているカレンダーであるグレゴリオ暦では、原則として西暦年が「4で割り切れる年」が閏年になりますが、「100で割り切れる年」は閏年になりません。ただし100で割り切れても「400で割り切れる年」は閏年となります。言葉にするとややこしいですが、要はたとえば西暦1900年は100で割り切れるので閏年にはなりませんでしたが、400で割り切れる西暦2000年は閏年で、2月は29日まででした。

     235=12×19+7ですから、すなわち正確には19年に7度の割合で閏月を挿入すれば、太陽暦とのズレはほぼ完璧に解消されることになるわけです。最近では2012年の和暦3月と4月の間に余分な1ヶ月、閏3月(うるうさんがつ)が、2014年旧暦9月と10月のあいだに閏9月が挿入されました(挿入位置は一定のルールにもとづかれ、年により異なります)。

     6939日ごとに月と太陽の周期が同期するというこのサイクルは、紀元前433年にギリシアのメトンという数学者が発見したとされることから「メトン周期」とよばれています。一方、古代の中国大陸でも、19年に7度の閏で月と太陽の周期を同期させるシステムは「章(しょう)」とよばれ、同じころすでに知られており、当時から「こよみ」にも採用されていたようです。メトン周期と章はそれぞれ独自に発見されたものなのか、あるいは西方から東方へと伝わったものなのかはわかっていません。