• ●読み方● 和暦=旧暦/月の出入=東京で月の中心が地平線に重なる時刻/(二)=二十四節気/(雑)=雑節/(節)
    =節句/(年)=年中行事/G暦=グレゴリオ暦 (新暦)/データ出典…暦要綱・暦計算室(国立天文台)/※月満ち欠け図は目安です。免責事項
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    02. 日付は宇宙を映し出す

    和暦には宇宙の幾何学的な位置情報が

    ◇和暦の日付で月と地球と太陽の並び方がわかる

     月の満ち欠けは、太陽と月と地球の並び方によって起こる現象です。このことから和暦は、太陽と月と地球のリアルタイムな位置関係を映し出すこよみであるともいえます。

    月の満ち欠けと太陽・月・地球の位置関係

     上の左図は前ページでもみた月の満ち欠けと和暦の日付を対応させたものですが、このサイクルをさらに宇宙的な視野まで広げて太陽系のはるか上空から太陽と月と地球の位置関係としてふかんしてみると、上の右図のようになります。

     両者はそのまま重ね合わせられますので、和暦の日付でたとえば8日ならこの日は月の満ち欠けが上弦であり、すなわち太陽と月と地球が直角をなすような形で並んでいることがわかります。そして1日の朔には太陽―月-地球の順で、15日の望には太陽-地球―月の順で、ともに一直線上に並んでいることがわかるでしょう。

     これが意味するのは、和暦の日付には太陽と月と地球が織りなすそのときどきの幾何学的な位置情報が含まれているということ。和暦の日付は宇宙に実在する力学の反映ということです。そこには宇宙や大自然のいとなみが映し出されているんです。だからこそ、それは私たち人間が暮らしていくために使う尺度としても信頼できます。


    ◇こよみの語源は日読(かよみ)

     こよみの語源は「日読(かよみ)」、さらにさかのぼると「月読(つくよみ)」。古語の「読む」には「かぞえる」の意味がありますが、まさしく月の動きで日をかぞえ、「とき」を循環するサイクルの中に位置づけてとらえるのが和暦です。循環をもたない直線的な新暦(正確にはグレゴリオ暦)にはない視点といえます。

     グレゴリオ暦が「日は消費されていくもの」という思考なのに対し、和暦では「日はめぐっていくもの」。今日という一日を自然のサイクルという大きな枠組みの中からとらえなおす和暦が、グレゴリオ暦によって失われてしまった循環的な思考や「今日という日の意味や位置」を取り戻してくれます。