• ●読み方● 和暦=旧暦/月の出入=東京で月の中心が地平線に重なる時刻/(二)=二十四節気/(雑)=雑節/(節)
    =節句/(年)=年中行事/G暦=グレゴリオ暦 (新暦)/データ出典…暦要綱・暦計算室(国立天文台)/※月満ち欠け図は目安です。免責事項
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    和暦6月1日
    むけの朔日(ついたち)/氷の朔日

    乾しモチやアラレを食べて”歯固め”をする

    ◆皮がむけ変わる日という俗信も

     6月の朔を特別な日と考える例は多く、この日を「むけの朔日(ついたち)」や「むけ節供」「むけかえり朔日」「むくれ朔日」などとよぶとところがあります。

     むけの朔日には「歯固め」と称して、煎り豆や乾しモチ、正月から残しておいた鏡モチのかけらを煎ったアラレを食べるといったことが行われます。歯を丈夫にするといわれています。

     またヘビが桑の木の下で脱皮するので桑畑には近づかないようにする、人間の皮がむけ変わる、といった類いの俗信が伝えられている場合もありますが、そもそも「むけの朔日」の「むけ」が「皮がむける」の「むけ」を意味しているのか、実際のところはよくわかっていません。

    このほかにも6月1日には「骨つぎの日」(長野県)、「鬼朔日(おについたち)」(福井)、「尻あぶり」(埼玉)、「ノミ送り」(宮城)、「たけのこ朔日」「虫封じ朔日」(千葉)などさまざまな呼び方で、土地土地の行事が行われていました。

    ◆氷の朔日(ついたち)

     一方で6月1日を「氷の朔日(ついたち)」とよび、かき氷や氷モチ(モチを寒風にさらして干した、主に信州や東北の保存食)を食べる風習もありました。

     これは昔、氷室に保存してあった氷を群臣に賜(たまわ)る儀式が、この日に行われていたことに由来するといわれています。


    参考文献/『日本まつりと年中行事事典』倉林正次編 1983(桜楓社)/『歳時習俗語彙』柳田国男著 1939(民間伝承の会)