和暦を知る
  • ●読み方● 和暦=旧暦/月の出入=東京で月の中心が地平線に重なる時刻/(二)=二十四節気/(雑)=雑節/(節)
    =節句/(年)=年中行事/G暦=グレゴリオ暦 (新暦)/データ出典…暦要綱・暦計算室(国立天文台)/※月満ち欠け図は目安です。免責事項
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    和暦1月1日
    元日/旧正月

    ◆初詣は現代に定着した神迎え儀礼

     こうしてみてみると、伝統的な正月行事の多くが、1年の豊穣を祈る神迎えの儀礼であることがわかります。そうした側面は現在ではほとんど意識されることもありませんが、ほぼ同じ目的でいまも全国的に行われているのが「初詣(はつもうで)」でしょう。神社や寺へ詣でて1年の福を祈るのは、まさしく神迎えの儀礼といえます。

     初詣はもともと大晦日の晩から元旦にかけて神社の社で一夜を過ごす「年籠(としごも)り」が原型です。世帯の家長が神を迎えにいく行事でした。これが現在のような形態になったのは明治〜大正以降のことで、「初詣」の名称もそれ以前には使われていません。

    最近では恵方といえば「恵方巻き」を思い浮かべる方が多いと思いますが、これは近年、セブンイレブンが考案した商材で、日本の伝統文化ではありません。その原型は、男性器に見立てた太巻を芸者がかぶりつく様を、好色な旦那衆が見て楽しんだお座敷遊びで、一部の花街で流行ったようです。

     江戸時代の都市部では「恵方(えほう)参り」といって、その年の年神がいるとされる方角(これを「恵方」という。「あきのかた」とも)にある神社に詣でる行事が盛んでしたが、明治〜大正以降に行われた鉄道会社による利用客増を目指した販促により、恵方参りの要素を兼ねた遠方への行楽が広められ、これを契機に、やがて大きなところでは100万人以上が参詣する現在のような初詣として、全国で習慣化されていきました。



    参考文献/『日本まつりと年中行事事典』倉林正次編 1983(桜楓社)/『年中行事大辞典』加藤友康・高杢利彦・長沢利明・山田邦明編 2009(吉川弘文館)/『歳時習俗語彙』柳田国男著 1939(民間伝承の会)


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