和暦を知る
  • ●読み方● 和暦=旧暦/月の出入=東京で月の中心が地平線に重なる時刻/(二)=二十四節気/(雑)=雑節/(節)
    =節句/(年)=年中行事/G暦=グレゴリオ暦 (新暦)/データ出典…暦要綱・暦計算室(国立天文台)/※月満ち欠け図は目安です。免責事項
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    和暦1月1日
    元日/旧正月

    ◆年神をまつる年神棚(としがみだな)

     また現代ではあまり見られなくなっていますが、「年神棚(としがみだな)」のしつらえも、かつては重要な正月準備でした。年神棚は「歳徳棚(としとくだな)」「恵方棚」「正月棚」ともよばれる、年神をまつるための神棚で、その年の恵方(陰陽五行にもとづいた呪術「陰陽道」の福の神「歳徳神」がいるとされる方角)に向けて天井からつるすのが一般的でした。年神棚をしつらえた部屋には注連縄を張りめぐらせたり、棚の前には供え物として吊るし柿やミカン、スルメ、繭などを吊るすなどします。


    ◆年神は門松を目印にやってくる

     門松、松飾りですが、これらには本来、神の依代(よりしろ)としての意味がありました。依代とは神が憑依するモノのことで、木や石、岩、森、山など、対象となるモノに決まりはありません。門松や松飾りを門や玄関口に立てるのは、つまり依代として年神に降臨していただく目的で行われていたわけです。年神来訪のための目印ともいえます。

     飾り方は家や地方によりさまざまで、門松といっても松のかわりにヒノキやサカキなどを用いるところもあります。いずれも常緑樹なのは、落葉のない、すなわち「死」=「穢れ」のない点が求められてのことでしょう。


    ◆注連縄(しめなわ)の結界で禍(わざわい)封じ

     「注連縄(しめなわ)」「注連(しめ)飾り」も依代のひとつです。注連縄は正月以外でも神社やご神域に張られているのを見ますが、これには神々のおわす聖域とわれわれの住む俗世とをへだてる結界の意味があります。正月に私たち一般家庭で「注連縄(しめなわ)」を飾るのも同じで、禍(わざわい)や不浄なものを入り込ませない結界として玄関や神棚などに飾り、そこが穢れのない清浄な場所であることを年神に示します。

     この注連縄に、扇や橙(だいだい。みかんの一種)、水引といった縁起物で装飾したものが注連飾りで、注連縄と同様、結界を張って年神の降臨にふさわしい場所であることを示す意味があります。

     地方や家々の伝統にもよりますが、多くの場合、これらの正月飾りは1月6日か7日、遅いところでは14日に取り外され(「松送り」などとよばれます。それまでが「松の内」)、15日の小正月に行われる火祭り「左義長(さぎちょう)」「どんど焼き(どんどん焼き、とんど焼きとも)」の火で焼かれます。こうして各家庭が迎えた年神は神の国へと送られていくわけです。


    ◆おせち料理は節日(せちび)の料理

     このほか正月といえば思い浮かぶのが「おせち料理」。「おせち」は漢字で書くと「御節」ですが、「節(せつ・せち)」とは節目(ふしめ)の「節(ふし)」であり、文字どおり”節目、折り目のとき”という意味です。節の日は祝祭日として仕事を休み、神に食事を供えて家族ともども飲食して祝います。こうした節日(せちび)はさまざまありましたが(五節句を参照)、なかでも最も特別視されたのが元日で、この日に食べる料理が「おせち料理」といわれるようになりました。

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