• ●読み方● 和暦=旧暦/月の出入=東京で月の中心が地平線に重なる時刻/(二)=二十四節気/(雑)=雑節/(節)
    =節句/(年)=年中行事/G暦=グレゴリオ暦 (新暦)/データ出典…暦要綱・暦計算室(国立天文台)/※月満ち欠け図は目安です。免責事項
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    06. 二十四節気

    四季を24段階に分けた細やかな季節の指標

    ◇四季の各季節をさらに6段階の移ろいで表現

     和暦では約3年に一度、閏(うるう)月を入れることでこよみと季節のズレを補正しますが、より正確な季節を知るために、“月のこよみ” である和暦とは別に、古来 “太陽のこよみ” も同時に使っています。それが「二十四節気(にじゅうしせっき)」です。現在、国民の祝日になっている春分や秋分も二十四節気のひとつです。

    二十四節気

     月の満ち欠け= “月が地球をひとまわりするサイクル” を基本単位とする和暦に対して、二十四節気は “地球が太陽をひとまわりするサイクル” =365日が基本単位。つまりこちらは太陽暦ということになります。この太陽暦の1年を4つに分割したのが四季。

     そして四季の各季節をそれぞれさらに6分割したのが二十四節気になります。季節の移ろいを計24の段階でより精密に把握しようとしたわけです。


    ◇春分を起点に約15日ずつ訪れる

     地球は太陽の周囲を公転していますが、地上からは逆に太陽が地球の周囲をまわっているように見えます。このとき太陽が1年かけて移動する道筋を「黄道(こうどう/おうどう)」といい、地球を中心とした360°の円(上図では赤い線)であらわすことができます(参照:月を識る/04. 白道と黄道)。

     二十四節気では太陽が真東から昇る日である春分を起点と考え(正確にいうと、地球の赤道を拡大して天空に投影した仮想の線「天の赤道」と黄道との交点を、南半球側から北半球側に向かって太陽が通過する瞬間が「春分」。この交点を「春分点」という)、黄道を24等分した角度15°(360÷24=15)ずつのポイントに、各時期ごとの自然現象を象徴する名称(次ページで解説)をつけてあります(参照:月を識る/12. 分点月と歳差)。

     太陽が角度15°を移動するには約15日(365÷24≒15.2)かかるため、二十四節気は約15日間隔で訪れる季節の指標ということになります。


    ◇二十四節気は宇宙サイズの季節時計

    季節時計

     黄道というのは要するに地球の公転軌道を便宜上、反転させたものですから、季節の移ろいを宇宙空間における地球と太陽の運動に置き換えてリアルに想像してみると、二十四節気というこよみが、地球の公転軌道という文字盤の上を地球(または地球から見た太陽)がみずから針となって動いてゆく宇宙サイズの巨大な季節時計であることがわかります。

     春分の日の公転軌道上における地球の位置が、この時計のいわば午前0時。起点です。そして1年をかけて24の季節時間を刻んでいきます。春分から15日ほど経過して、私たちの惑星が公転軌道上を15°移動すると、この季節時計は清明(せいめい)という時刻を示すのです。

     こんな具合に二十四節気を宇宙的な視点から解釈してみると、和暦と同じように、こちらもやはり宇宙暦としての側面を備えていることがはっきりとわかります。このように「正しい」こよみは、私たちの暮らしを宇宙の長大なサイクルやいとなみと、いつでも容易につなぎなおしてくれるのです。