• ●読み方● 和暦=旧暦/月の出入=東京で月の中心が地平線に重なる時刻/(二)=二十四節気/(雑)=雑節/(節)
    =節句/(年)=年中行事/G暦=グレゴリオ暦 (新暦)/データ出典…暦要綱・暦計算室(国立天文台)/※月満ち欠け図は目安です。免責事項
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  • 和暦の「わ」の字は、「祝う」のわ

     広辞苑によると「祝う」とは「幸福・安全を求めて呪術を行い、守るべきことを守る意。転じて吉事をことほぐ意」とあり、漢字では「祝う」のほかに「斎う」の字もあてられています。

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     現代的な感覚だと誕生日や結婚、アニヴァーサリーなどを慶ぶ言葉や行いが「祝う」の直接的なイメージですが、本来は好事を祈願する呪術、すなわち予祝の祭祀(マツリ)も含めて「祝う」でした。そして多くの場合、祝いはこよみにもとづいて行われます。

     たとえば神棚をまつる家庭では、現代でも毎月1日と15日には燈明を灯したり、米や塩、榊などを供えます。たいていはグレゴリオ暦の1日と15日にこれを行うため、なぜその日が選ばれているのか、いまでは根拠がわかりにくいですが、日本の民間信仰や神道的行事がもともと和暦で行われていたことを考えれば、容易に理解できます。和暦で1日は新月、15日は満月の日。月の満ち欠けを「死と再生」に見立てていた古代日本人の世界観による再生と最盛を祝うマツリだったわけです。

     ほかにも、たとえば日本において1月1日は単に新しい年が明ける日なのではありません。八百万神のおわす国、日本のひとびとは森羅万象に神が宿ると考え、時間にさえ神の姿を見ました。和暦1月1日は新月とともに「歳神(としがみ)」が訪れる神聖な日で、歳神が我が家を無事訪問できるよう依代(よりしろ)として門松を飾ったり、注連縄(しめなわ)の結界を張って邪気を寄せないようにします。暮れの大掃除は歳神を迎えるため準備。ケガレを清める風習でした。

     また、いまでは5月5日の端午(たんご)だけがグレゴリオ暦化されて祝日に定められている節句も、かつては和暦1月7日の人日(じんじつ)、3月3日の上巳(じょうし)、5月5日の端午、7月7日の七夕(しちせき)、9月9日の重陽(ちょうよう)の五節句が重んじられ、いずれも祝い日として仕事を休みました。日本古来の習俗に、陽数(奇数)を重んじる陰陽五行思想が合体し、これらの月日が選ばれています。五節句

     さらに本来は和暦7月15日に行われていたお盆や、いまも各地で祭礼や特別な行事が催される和暦8月1日の八朔(はっさく)などは、その日付から、古くは月の満ち欠けとひもづいたマツリが根底にあったことがわかります。

     ハレ(非日常・祝祭)とケ(日常・普段の暮らし)を区別し、暮らしのなかの節目節目に祝いのときを設けることで、日々のいとなみに潤いを与えてきた日本人。いまでは形だけが残り、本来の意味が忘れられているようなマツリでも、和暦がその意味を解いてくれます。和暦の「わ」の字は、「祝う」のわ。

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