• ●読み方● 和暦=旧暦/月の出入=東京で月の中心が地平線に重なる時刻/(二)=二十四節気/(雑)=雑節/(節)
    =節句/(年)=年中行事/G暦=グレゴリオ暦 (新暦)/データ出典…暦要綱・暦計算室(国立天文台)/※月満ち欠け図は目安です。免責事項
  • 目 次

  • 月の基礎知識

    14. 月の大きさ


    地球に不釣り合いなほど大きい衛星

    ◇木星や土星の衛星と地球の月を比較してみる

     太陽系には木星や土星など、地球のほかにも衛星をもつ天体は多く存在しますが、主惑星との比較で月ほど不釣り合いなサイズの衛星はほかにありません。

     たとえば下表に示すのは、月よりサイズの大きい衛星(トリトンのみ月よりひとまわりほど小さい)に見る、主星を「1」とした場合のサイズ比ですが、いずれも直径や質量が主惑星に比べて圧倒的に小さいのに対して、月のそれはケタちがいに大きいことがわかります。

     衛 星  主 惑 星 直 径(※) 質 量(※)
    ガニメデ 木 星 0.0368 0.000078
    カリスト 木 星 0.0336 0.000057
    イ オ 木 星 0.0255 0.000047
    タイタン 土 星 0.0427 0.000234
    トリトン 海王星 0.0546 0.000289
    地 球 0.2725 0.012300
         ※直径と質量は主惑星=1とした場合。<データ出典元>『理科年表 平成24年』

     くわえて実数を見てみると、月の「赤道半径1738.4キロメートル」は実に地球の1/4強、「質量7.3477×”10の22乗”キログラム」は地球の1/81にものぼり、衛星というよりは連惑星並みのサイズ比であると、しばしばたとえられます。


    ◇月に大気はないが水はどうやら存在しそう

     一方、よく知られているとおり、「重力は地球の1/6(1:0.17)程度。このため「脱出速度は2.38km/秒(重力圏から脱出できるスピード。地球は11.18km/秒)と小さく、月では大気や水を重力圏内にとどめておくことができません。気体粒子や水素分子の運動速度のほうが、この脱出速度より速いからです。

     ただし1972年、アポロ17号によって、月にも水素、ヘリウム、ネオン、アルゴンなどの粒子からなる極々薄い気体があることは確認されています。もっとも希薄すぎて分子同士が衝突することもないほどで、事実上「月に大気はない」のとかわりないようです。

     また月面の南極付近には年間をとおして太陽光のまったくあたらない「永久影」といわれる極低温の場所があり、1998~99年に実施されたNASAの探査衛星「ルナ・プロスペクター」などによる観測の結果、ここには高い可能性で水があるのではないかと考えられてきました。

     そこで2009年、NASAは再び探査衛星を使ってこれを調査(衛星「エルクロス」本体とブースターを永久影のクレーターに衝突させ、飛散したチリや破片のデータを収集)。最終的な結論は出ていないものの、月には氷の状態で水が存在する複数の証拠があるとNASAは発表しています。