• ●読み方● 和暦=旧暦/月の出入=東京で月の中心が地平線に重なる時刻/(二)=二十四節気/(雑)=雑節/(節)
    =節句/(年)=年中行事/G暦=グレゴリオ暦 (新暦)/データ出典…暦要綱・暦計算室(国立天文台)/※月満ち欠け図は目安です。免責事項
  • 目 次

  • 月の基礎知識

    11. 月の南中高度


    満月は冬至で最も高く夏至で最も低い

    ◇四季は地軸の傾きと公転がもたらす

     地球に四季があるのは地軸が約23.4度傾いているためであることは、よく知られています。

     この傾きにより地球が公転軌道上のどの場所にいるかで太陽からの光の入射角が変わり、地上に暑い時期や寒い時期がもたらされるのです。地上から見た太陽の位置は、北半球では夏至に最も高くなり、冬至に最も低くなります。

     経験的にも誰もが知っている事実ですが、これこそ地軸の傾きに由来する現象です。春分、秋分は両者の中間ぐらいの高さとなります。

    公転と季節

     月ほどではありませんが地球も楕円軌道を公転しており、軌道上の位置によって太陽との距離は異なってくることから、季節変化は地球と太陽の距離によるものと考えがちですが、それは誤りです。

     現に地球が太陽から最も近い近日点(きんじつてん)を通過するとき北半球は冬にあたり(グレゴリオ暦1月5日ごろ)、最も遠い遠日点(えんじつてん)通過日の北半球は夏になります(同7月5日ごろ)。

     日本では夏至前後の太陽の南中高度(地平線を0度したときの南中時の角度)は80度近くにまで達し、ほぼ頭上から照りつけますが、このとき地軸の傾きは太陽側に向いていることが上の図からわかります。一方、冬至前後の南中高度は約30度と非常に低い位置になりますが、このとき地軸は太陽とは逆向きに傾いています。


    ◇春分は上弦が高く、夏至は満月が低い

    月の出

     これを月に置きかえてイメージしてみると、月の南中高度、要するに月が真南に位置するときに見える高さが、季節や満ち欠けによって異なることがよくわかります。

     すなわち月の南中高度は地球の地軸の傾いている側に月が位置しているときに最も高くなり、傾きの逆側に位置しているときが最も低くなるのです。

     季節ごとにみていくと、春分のころは上弦が最も高く、下弦が最も低くなり、新月・満月は中ぐらいの高さに。

     夏至のころは新月が最も高く、満月が最も低く、上弦・下弦が中ぐらいの高さ。

     秋分ごろは下弦が最も高く、上弦が最も低く、新月・満月は中ぐらいの高さ。

     そして冬至ごろになると満月が最も高く、新月が最も低く、上弦・下弦は中ぐらいの高さとなります。

     参考までに次ページに2012年のデータを掲載します。