月を識る
  • ●読み方● 和暦=旧暦/月の出入=東京で月の中心が地平線に重なる時刻/(二)=二十四節気/(雑)=雑節/(節)
    =節句/(年)=年中行事/G暦=グレゴリオ暦 (新暦)/データ出典…暦要綱・暦計算室(国立天文台)/※月満ち欠け図は目安です。免責事項
  • 目 次

  • 月の基礎知識

    07. 月と地球の距離

     一方、月の真下より少し先にできた海面の高まりがもたらす重力は、月を公転方向につねに引っ張る役割を果たし、公転を加速させる働きをします。この永年加速とよばれる効果により、月は1年間で約3.8cmずつ地球から遠ざかっており、観測によってもそれは確認されています。

     このことは逆に、かつて月と地球の距離はもっと短かったことをも意味しています。


    ◇約50億年後の地球と月の距離は?

     40億年以上前、月と地球との距離はいまよりはるかに近く、地球から見た月はもっと巨大で、その分、格段に強大な潮汐作用がもたらされていたでしょう。

     巨大な潮汐力は原始の地球に広がる海に大きな潮の流れをつくりだし、数々の化学反応を起こします。地球に刺激を与えて変化を促したのは、ほかにも火山活動や宇宙からの放射線、雷の放電などさまざまな現象が考えられますが、要は条件のそろった生命のスープを一定のリズムで強弱をつけながら大きく撹拌(かくはん)したのが月だったわけです。

     こうした中でアミノ酸はやがて複雑な生命へと進化していきます。生命誕生において、月がなくてはならない存在であったことを思い知らされる事実です。

     それでは遠い未来にはどうなるのでしょう。月は地球から永遠に離れ続けていくのでしょうか。いいえ、そんなことはありません。いまから約50億年後、月と地球の距離が50万キロほどになったところで両者の力のバランスは安定し、月は晴れて一定の軌道を運行するようになると予測されています。

     とはいえ、これだけ離れると潮汐作用はいちじるしく減少し、地球の生態系はガラリと変わることになるでしょう。

     でもご安心ください。その頃には太陽の寿命も尽き、すでに太陽系自体が存在していない可能性のほうが高いのですから。



    このウェブサイトについて特定商取引に基づく表記プライボシーポリシーお問い合わせ

    Copyright © 2006-2018 88d All right reserved.