• ●読み方● 和暦=旧暦/月の出入=東京で月の中心が地平線に重なる時刻/(二)=二十四節気/(雑)=雑節/(節)
    =節句/(年)=年中行事/G暦=グレゴリオ暦 (新暦)/データ出典…暦要綱・暦計算室(国立天文台)/※月満ち欠け図は目安です。免責事項
  • 目 次

  • 月の基礎知識

    04. 白道と黄道

    約5度の傾きで2つの軌道は交わる

    ◇天球という考え方

     地球は毎日1回転ずつ自転しながら、1年をかけて太陽の周囲を公転しています。

     ところが地球に住む私たちからすると、日の出、日の入りも、夜空を飾る星々も、むしろ地球を中心に天が回転しているように見えるため、仮想的にそのように理解したほうが天体の運動などを把握しやすいですよね。これが「天球(てんきゅう)という考え方です。


    ◇天球上の月と太陽の通り道

     さて、日の出直後の東空に見える星座と太陽の位置関係を、たとえば1月1日から毎日観測したとしましょう。すると太陽は星座から次の星座へとわたり歩くように移動していき、翌年の 1月1日にまた元の位置に戻る様子を確認できます。このとき太陽が天球上を1年かけて移動する道筋を360度の環であらわしたのが「黄道(こうどう/おうどう)です。西洋占星術の黄道十二宮は、この黄道上にある12の星座がもとになっています。

     これに対して地球の周囲を公転する月が約27.32日かけて天球上に描く通り道を「白道(はくどう)といいます。地球の公転軌道面に対して月の公転軌道は約5度(5度7分47.41秒)平均傾斜角で傾いているため、白道も黄道に対して約5度傾いています。


    ◇白道と黄道の交わる点

    白道と黄道

     図を見ると、黄道と白道は2つの点で交わっていることがわかるでしょう。これらを「交点」とよび、黄道に対して月が昇っていく側の点を昇交点(しょうこうてん)、月が降りていく側の点を降交点(こうこうてん)といいます。占星術では前者をドラゴンヘッド、後者をドラゴンテイルとよんだりもします。

     月が昇交点から再び昇交点(あるいは降交点から降交点)に戻ってくるまでの周期は「交点月」とよばれ、1周するのに27.212221日かかります。公転周期27.32日より少し短いのは、太陽の重力の影響で交点の位置が黄道上を東から西へ、つまり公転とは逆方向に移動し続けているからです。

     このとき交点が黄道上を1周して再び元の場所に戻るまでの周期を「対恒星交点逆行周期」といい、その周期は18.6年=6793.477日。これは1年に約19.35度、1朔望月に約1.56度の割合であり、この角度分ずつ交点が黄道上を後退する結果、公転より2時間半ほど短い周期となるわけです。