• ●読み方● 和暦=旧暦/月の出入=東京で月の中心が地平線に重なる時刻/(二)=二十四節気/(雑)=雑節/(節)
    =節句/(年)=年中行事/G暦=グレゴリオ暦 (新暦)/データ出典…暦要綱・暦計算室(国立天文台)/※月満ち欠け図は目安です。免責事項
  • 目 次

  • 月の基礎知識

    15. 月のレゴリス

    ガラスを多く含んだ細かく柔らかい月の砂

    ◇大気のない月面に高速で降り注ぐ宇宙塵

     レゴリスとは天体の表面に積もった土壌、岩の細粒物、隕石の衝突片、砂れき、塵などの堆積物のこと。月面の場合、一面を無機質な灰色で覆い尽くしてている、あのグレーの”砂”のことです。

     宇宙には、つねに微小サイズの塵が秒速5~10キロ程度の速度で降り注いでいます。これらは地球にも降り注いでいますが、地球には大気があることから、ほとんどの塵は地上に届く前に摩擦で燃え尽きてしまいます。これが「流れ星」であることは、ご存知かと思います。

     ところが月には大気が存在しないため、摩擦によって速度がゆるむこともななく、宇宙塵は直接、月面に降り注ぎます。微小サイズとはいえ秒速10キロという、とてつもない高速でぶつかり、硬い岩も削られるることになります。

     こうした作用が数十億年にわたって限りなく繰り返され、堆積したのがレゴリスなのです。


    ◇オレンジやエメラルドグリーンのガラス玉も

     月が誕生したのは地球と同じ約46億年前。大気や水のない月には雨風による風化がなく、また巨大な地震を引き起こして地形を大きく変えてしまうプレートテクニクスもないため、レゴリスはなににも妨げられることなく、ただただひたすら積もっていきました。もちろん現在も進行中です。

     宇宙塵など小さな流星体の衝突爆発により生じた熱は、月表面の岩をも融解しますが、時間の経過とともに再結合してガラス質を生成します。

     その結果、月のレゴリスには数百ナノメートル(髪の毛のだいたい百分の一)の厚さでガラスコートされた岩片やガラスビーズが多く含まれています。なかにはチタンを高濃度に含んだオレンジ色のガラス玉や、カルシウムに富んだきれいなエメラルドグリーンのガラス玉などもあります。

    4812875482_5497b668c8_b ↑人類初の月面着陸を遂げたアポロ11号。写真はエドウィン・ユージン・“バズ”・オルドリン・ジュニア飛行士で、ニール・アームストロング同号船長による撮影。写真/Buzz Aldrin by NASA Goddard Photo and Video

    Date: グレゴリオ暦 2013年3月8日 Category: moon