• ●読み方● 和暦=旧暦/月の出入=東京で月の中心が地平線に重なる時刻/(二)=二十四節気/(雑)=雑節/(節)
    =節句/(年)=年中行事/G暦=グレゴリオ暦 (新暦)/データ出典…暦要綱・暦計算室(国立天文台)/※月満ち欠け図は目安です。免責事項
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    グレゴリオ暦/2016年4月4日  カテゴリー「音楽

    TEDESCHI TRUCKS BAND 大感動の武道館LIVE

    和暦2月26日

     TEDESCHI TRUCKS BAND(以下TTB)、2年ぶりの来日公演はまさに至福の時間でした!!

     先日の金曜日、和暦2月24日(G暦4月1日)に日本武道館で行われたテデスキ・トラックス・バンドのLIVEに行ってきたんですよ。自分的には久々の海外アーティストのLIVE。前回行ったのはたしか2014年7月に東京は渋谷クワトロで行われたEDDI REEDERだったから、2年ぶりってことになります。そしてエディ・リーダーの前に見たのが2014年2月のThe Rolling Stones 14 On Fire ツアー@東京ドームで、その前が同じく2014年2月、渋谷AXでのTTB。

     前回の来日、2014年に見たTTBのLIVEは会場がいまはなき渋谷AXという2000人規模のライブハウスだったことと、ツアーに帯同していたドイル・ブラムホールⅡもデレク、スーザンに加えてギターを炸裂させまくっていたこともあってか、よい意味で力みのない、楽しくJAMっぽい印象でしたが、今回の武道館公演はそれとは逆ベクトルといいますか、とても考えつくされた感のある、神々しささえ感じさせる大変素晴らしいショウでした。

     客層がまたよいんです。年齢層はあいかわらず幅広いんですが、オトナ率がすこぶる高い。さらに男子も女子も「ひとりで来ました」率がまた、と〜っても高い。それだけでもう最高にテンションが上がりますね。ひとりで遊べるひとっていうのは、人生の楽しみ方を知っている「遊ぶ」ことに真摯な、真の遊び人。そしてLIVEやCLUBなど音楽が100%メインの遊び場に、たとえひとりでも全然余裕で(むしろ好んで)行けるひとっていうのは、好きな音楽と一対一で対峙したい欲求の強い、真実のMUSIC LOVER。もちろん僕もひとりで行きましたよ。会場入りする前には九段下のちょっとしたカフェでワインを2杯飲んでハイな下地つくってね。

     そんなわけでセットとセッティングは完璧。席はアリーナの左後ろのほうでしたが、ま、悪くはない。やがてステージにTTBが降臨した瞬間、アリーナが総立ちとなって彼らを迎えたのはいうまでもありません。

     1曲目は2ndアルバム収録のMade Up Mindでした。てっきり先日発売されたばかりの最新アルバムTOPをかざるAnyhowからだと思っていたので、このハズされ方には大コーフン。2曲目は1st”Revelator”に収録の大好きな曲、Bound For Gloryと続き、3曲目にようやく最新”Let Me Get By”からDon’t Know What it Means。このあとにお約束といいましょうか、デレクが北インドのヒンドゥスターニのラーガをスライドで奏でるインプロからのMidnight In Harlem。この時点で、いったい何人のひとが涙したことでしょう。答え→全員です。

     これ以降のセットリストは細かく思い出せませんが、Anyhow、Keep On Growing、I Pity The Foolなどなど、各メンバーのクオリティ高すぎな見せ場も存分につくりつつ、どの曲も「お釣りもらい過ぎ」なくらい、たっぷりな演奏を聴かせます。デレクの饒舌なスライドギター、スーザンの分厚くソウルフルなシャウト、ソウルマナーあふれる管楽器隊、ゴスペルなコーラス。

     また超長尺のソロを披露したツインドラムのふたりにはぶっとばされましたね。ユニゾンしたりシンコぺしたり、まるで激しいMake Loveのごとく絡み合い、たたきまくる唯一無二なグルーヴは、最早これだけでも今回のチケット代9800円分以上の価値があります。また鍵盤のコフィー・バーブリッジによる黒く泥臭いオルガンとTTBサウンドのもうひとつの個性でもあるフルート演奏も圧巻で、十分すぎるほどたっぷりな見せ場を堪能させてもらいました。

     今回のTTB、全体をとおして音の黒っぽさがさらに増したというか、ソウル度、ゴスペル度がいっそう濃密になっている印象を受けたのは、おそらく僕だけではないでしょう。すなわちスピリチュアルな、ある種の崇高さに満ちた輝きに包まれたLIVEでした。かといって気持ちの悪い宗教っぽさではなく、しっかり地に足がついているところが、まさしくTEDESCHI TRUCKS BAND。

     アンコールのラストはWith A Little Help From My Friendで大団円を迎えました。いわずと知れたThe Beatles ”Sgt.Peppers〜”収録のナンバーですが、TTBによるカバーは一昨年の冬至に亡くなったJoe Cockerのヴァージョン。リンゴの唄ったちょっぴり切なくカワイイ軽快ポップチューンを、68年にジョー・コッカーが濃密なゴスペルに解釈しなおして仕上げられたエモーショナルなこのヴァージョンは、あのウッドストックの記録映画にも収められており、YouTubeでも観られると思うので、知らないひとはいますぐ必ずチェックしてみてください。約束ですよ。

     TTBが2015年のツアーでWith A Little Help From My Friendを各地で演奏していることは知っていましたが、これを日本でもナマで聴けたのは言葉ではいいあらわせないほど超感動モノでした。聴きおぼえのあるオルガンの60sなフレーズから入り、ギターの降下していくリフが繰り出されると、その瞬間、会場全員が「!」と気づくんです。うぉ〜〜〜〜〜っ!!!!! 歌に全霊を込めるかのように分身ともいえるギターを置いて、力強いこぶしを入れながら唄うスーザンのVo.は、とてつもなく神がかっていました。

     それにしてもショウのオーラスを自分たちの楽曲ではなく敢えてカバーで締めくくるってすごくないですか? ジョー・コッカーへのオマージュの意味ももちろんあると思いますが、それ以上に、僕にはそこにテロや空爆でなんの罪もないひとたちが大量に死んでいく、ともすれば憎しみにあふれかえってしまいそうな世界へ向けた、彼らのメッセージが込められているような気がしてなりませんでした。

     なぜならWith A Little Help From My Friendのリリックはサビでこう繰り返されるから。「友達の力をちょっと借りることさえできれば、きっとうまくやれるはず」。

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